写仏に上手い、下手はあるのでしょうか。「今日は良くできた」「ちょっと調子が悪かったかしら」仏さまを描き終ると、このような心の声が聞こえてくるかもしれません。
線がまっすぐ描けなかった。表情がどこかムッとしている。仏さまに動きが感じられない。こういったことが、上手くできなかったと思う理由です。
しかし、写仏に上手い下手は関係ありません。大切なのは、心を込めて仏さまを描くこと。思いを筆にのせる。そして、ゆっくりと流れていく日常とは違う時間を楽しむことです。
それさえできていれば、どんなに線が乱れていようが、顔がムッとしていようが、問題はないのです。そんなことで仏さまは怒りません。
そうは言っても、「仏さまだもの、綺麗に描いてあげたいじゃない!」という優しい気持ちを、皆さんお持ちでしょう。その思いは技術よりも大切なことです。そんな声にお応えすべく、このコーナーでは、ちょっとしたコツをお伝えします。
写仏を学ぶ場所はたくさんあります。私たち仏教青年会でも、東京都文京区大塚の豊山派宗務所にて、定期的に写仏講座を開催しております。もっと知りたい、という方は是非、足をお運びください。詳しくはコチラ!
あくまでも「コツ」ですので、必ずしも「こうしなくてはいけない」というものではありませんのでご注意ください。
このコーナーの先に、自分なりの描き方のコツが見つかるでしょう、それが写仏の技術だと思っていただければ幸いです。