真言宗豊山派仏教青年会

写仏の描き方〜実践編〜

6.衣の描き方

仏さまは数多くいらっしゃいますが、衣を身にまとっていない仏さまはいません。写仏をするうえで大切なことの一つに、いかに動きがあるように見せるか、があります。動きを見せる大きな要素が、衣の動きです。

実際には、平面に描くものですから、動きを表現するのは至難の技です。しかし、ちょっとした部分を立体的に見えるように描くことや、つなぎ目を工夫することで、衣の動きを表現しやすくなります。

(1)衣のつなぎ目

できるだけ想像してみて、どのような衣の重なりになっているかをイメージすることが大切です。この図は、下方向に垂れている衣が、横方向に伸びている衣の、後ろから前に出ている構図です。

(2)衣の形

仏さまが身にまとっている衣は、私たちが普段身につける服とは違います。中には、一枚の大きな布を巻いていることもあるでしょう。一つの線が、「衣の端」なのか、「衣がなびいている箇所」なのか、よく想像してみましょう。

以上の他に、衣の先に向かって筆を払っていく、というのも動きを表現するのに有効です。自分なりの表現の仕方を模索してみるのも、写仏の楽しみ方の一つ。自分なりの動きの表し方を見つけてみてください。

仏さまが身にまとう衣を、実際に自分で着てみるのが一番わかりやすいですが、なかなか難しいでしょう。そんな時は、仏像を見学してみるとか、お坊さんに聞くのもいいかもしれませんね。